作者別: bendahara

日本インドネシア学会第52回研究大会プログラム

(2021 年 11 月 20 日・21 日開催)

Zoom ミーティングによるオンライン開催となります。
Meeting ID および Passcode は後日連絡いたします。

第1日目 11 月 20 日(土曜日)

10:00 − 10:05開会の辞(降幡正志会長)
10:05 − 10:10来賓挨拶 Yusli Wardiatno (駐日インドネシア共和国大使館教育文化部長)
10:10 − 10:40自由発表 01
インドネシア語辞書の派生語配列について
佐々木重次
10:40 − 11:10自由発表 02
自動翻訳の実例から見る接続詞 bahwa
安田和彦(京都産業大学)
11:10 − 11:40自由発表 03
Dokumentasi Bahasa Indonesia berdasarkan Korpus dan Tata Bahasa Komputasional
David Moeljadi(神田外語大学)
11:40 − 12:10自由発表 04
インドネシア語における前置詞の”di”でマークされている時間表現について
Tiwuk Ikhtiari(京都産業大学)
12:10 − 13:00休憩
13:00 − 13:30自由発表 05
ジャカルタの若年層におけるインドネシア語変種の使い分け意識
藤崎拓海(大阪大学大学院言語文化研究科)
13:30 − 14:00自由発表 06
Transformasi Sastra Lisan Indonesia Pada Era Digital
Novi Siti Kussuji Indrastuti(Universitas Gadjah Mada)
14:00 − 14:30自由発表 07
Sebuah Tinjauan atas Kartun Editorial dan Pandemi Covid-19
Edy Priyono(京都産業大学)
14:30 − 14:45休憩
14:45 − 15:15自由発表 08
Polyglot, Kosmopolitanisme, dan Pembentukan Bahasa Sastra Indonesia dalam Novel
Jendela-Jendela Karya Fira Basuki

Pujiharto(Universitas Gadjah Mada)
15:15 – 15:45自由発表 09
Perubahan Konstruksi Pasif Bahasa Jawa
Atin Fitriana(Universitas Indonesia)、Dwi Puspitorini(大阪大学)
15:45 – 16:15自由発表10
ジャワ語の自称、対称、呼びかけ語に使われる表現
三宅良美(秋田大学)、Sri Budi Lestari(立命館アジア太平洋大学)
16:15 – 16:30休憩
16:30 – 17:00自由発表 11
なぜ踊り続けるのか:文化の民主化によるジャワ王宮舞踊の習得過程の変化
岡部政美(アジア太平洋無形文化遺産研究センター)
17:00 – 17:30自由発表 12
大地の豊穣性の象徴としてのバティック
川崎尚美(Universitas Sebelas Maret)、Andrik Purwasito(Universitas Sebelas Maret),
Titits Srimuda Pitana(Universitas Sebelas Maret), I Wayan Sukarma(Univesitas Hindu
Indonesia)
17:30 – 18:00自由発表 13
少数派として生きるバリムスリムのアイデンティティ:ワリピトゥ聖人譚をめ
ぐるナラティブ分析から

東海林恵子(東海大学現代教養センター)

第2日目 11 月 21 日(日曜日)

10:00 − 12:00共同発表
インドネシア語応用教材の開発における課題
森山幹弘(南山大学)、降幡正志(東京外国語大学)、原真由子(大阪大学)、
柏村彰夫(京都外国語専門学校)、佐近優太(東京外国語大学大学院)
12:00 − 13:00休憩
13:00 − 13:30自由発表 14
Citra Perempuan dalam Majalah Propaganda Jepang DJAWA BAROE
Alifia Masitha Dewi(奈良女子大学大学院人間文化総合科学研究科)
13:30 − 14:00自由発表 15
Propaganda dalam Drama Indonesia di Masa Pendudukan Jepang
Cahyaningrum Dewojati (Universitas Gadjah Mada)
14:00 − 14:15休憩
14:15 − 15:15総会

第52回研究大会開催方式のお知らせ

インドネシア学会会員の皆様

2021年度第52回研究大会の実施方法に関し当番校(京都外国語専門学校)よりお知ら
せいたします。

事務局と検討した結果、本年度も昨年度同様、Zoomを利用したオンライン方式で実施
することに決定いたしました。

日程は、2021年11月20日(土曜日)、21日(日曜日)で、変更はありません。

ご質問のある場合、humas@indonesia-gakkai.sakura.ne.jp 宛にお願いいたします。

日本インドネシア学会第52回研究大会
当番校 京都外国語専門学校
柏村彰夫、Uga Perceka

(Versi Bahasa Indonesia)
Yth. Anggota Himpunan Peneliti Indonesia Seluruh Jepang ( HPISJ)

Pemberitahuan dari Penyelenggara Simposium Tahunan HPISJ ke-52 Tahun 2021
(Akademi Bahasa Asing Kyoto) mengenai bentuk penyelenggaraan simposium.

Simposium tahun ini akan dilaksanakan secara daring dengan menggunakan Zoom.

Simposium tahun ini akan diselenggarakan pada tanggal 20 (Sabtu) dan 21
(Minggu)bulan November tahun 2021.

Kalau ada pertanyaan silakan hubungi : humas@indonesia-gakkai.sakura.ne.jp

Penyelenggara Simposium Tahunan HPISJ ke-52 Akademi Bahasa Asing Kyoto
Uga Perceka, Kashimura Akio

第 51 回 日本インドネシア学会大会 発表要旨集

Unduh PDF: 2020_HPISJ_ke51_Abstrak

第 51 回 日本インドネシア学会大会 発表要旨集
Kumpulan Abstrak Makalah Simposium Ke-51
Himpunan Peneliti Indonesia Seluruh Jepang

2020 年 11 月 7 日(土曜日)
Sabtu, 7 November 2020

自由発表 01
■ インドネシア語の最上級について
(Tingkat Superlatif dalam Bahasa Indonesia)

佐近 優太(東京外国語大学大学院博士後期課程)

インドネシア語は最上級を形成する手段として paling と接頭辞 ter-という二つの形式を持つ。両者について、paling は形容詞に関して基本的に共起制限を持たないが、接頭辞 ter-は一部の例外を除き二音節以下の語根にのみ接続するという形式的差異が存在する(Sneddon et al. 2010; Alwi et al. 2007)。しかし意味・機能面について考察した先行研究は少ない。そこで本発表では、Leipzig Corpora Collection 内のそれぞれ 30 万文からなる 3 つのサブコーパスデータを基に、意味面における形容詞と paling・接頭辞 ter-との関係性及び、両形式の意味・機能の差を統計手法を用いつつ定量的に調査することを目的とした。結果として(i)同じ種類の形容詞は同じ最上級形式と結びつきやすいこと、(ii)多くの形容詞において paling と接頭辞 ter-は異なるコロケーションを持つことの二点を報告する。

自由発表 02
■ Imbuhan ‘meN-kan’ Sebagai Pembentuk Alternasi Kausatif
(インドネシア語の自他交替について)

Diess Alwi Tutiarta(南山大学大学院)

Pada penelitian terdahulu, disebutkan bahwa imbuhan meN-kan memiliki makna kausatif, serta aplikatif seperti benefaktif, instrumen, dan lokatif. Makna tersebut muncul dari berbagai macam kata dasar yang menempel pada imbuhan meN-kan. Pada penelitian kali ini, penulis akan mencoba menjabarkan imbuhan meN-kan yang menempel pada kata kerja intransitif yang menyatakan perubahan keadaan. Pada kata kerja intransitif seperti ini, imbuhan meN-kan memperlihatkan alternasi kausatif.  Dalam alternasi kausatifnya, imbuhan meN-kan akan mempengaruhi jumlah argumen serta struktur dari argumen tersebut. Penelitian ini akan menyertakan data yang diambil dari Kamus Besar Bahasa Indonesia (KBBI) serta Corpus Bahasa Indonesia, Corpora Collection Leipzig University.

自由発表 03
■中部ジャワにおける今日の人称代名詞と呼びかけ語
(Personal pronouns and addressing forms in current Central Java)

三宅 良美(秋田大学)

ジャワにおいて、親族内の呼びかけ表現がテクノニミー(相対年齢がもっとも若い子供の視点に基づいている)的であることはかねてから報告されていた(Geertz, C. 1960, Geertz, H. 1961)。

このようなジャワ語の呼びかけ語は、ジャワにおける口語インドネシア語にも拡大している(Lestari 2020)。 Romo, bapak, ibu, mbak などはその例である。また、これらの呼びかけ表現は、二人称として使用されることが多い。本論においては、ジョグジャカルタ市内および中部ジャワにおける言語調査に基づいて、ポライトネスとの関係とジャワ語とインドネシア語とのミキシングに言及しつつ、人称と呼びかけ表現を論じる。

また、 bro, maestro, といった、男性に対する新しい呼びかけ表現が生産されている状況を報告し、それがどのようなコンテクストでなされるのか、また、これをインドネシア語話者たちはどのように評価するのか考える。

自由発表 04
■Kondisi Layanan Halal di Jepang dan Tantangannya – dari Studi Kasus Restoran“Kiwamiya” –
(日本におけるハラール対応の現状と課題―レストラン「極味や」を事例に―)

大形 里美(九州国際大学)

滞日・訪日ムスリム増加を背景に日本のフードビジネス業界においてもハラール対応への取り組みがますます求められている。本発表では、福岡でハラール対応を開始したレストラン「極味や」を事例に、日本におけるハラール対応の現状と課題を考察する。日本においても近年、ハラール・メニューを提供する飲食店が大都市圏を中心に見られるようになってきている。しかしながら、非ムスリムのハラールコンサルタントらは厳しすぎる基準を飲食店側に指導しがちで、割高なハラール食材の費用とハラール認証取得費用に加え、厳しすぎる基準を満たすための高額な投資と高額なコンサルタント料が飲食店側の大きな負担となり、ハラール対応が普及しない原因となっている。福岡マスジドからハラールメニューに対してハラール認証を取得したレストラン「極味や」によるハラール対応の取り組みは、ムスリムが極端に少ない日本社会におけるハラール対応の好事例といえる。

自由発表 05
■Pengajaran Penjodoh Bilangan Berasaskan Data Korpus Digital
(デジタルコーパスデータに基づく助数詞の教育)

Prof. Madya Dr. Norliza Jamaluddin (Universiti Pendidikan Sultan Idris, Malaysia)

Dalam era teknologi digital, penggunaan komputer dalam pengajaran semakin meningkat. Minat yang ditunjukkan oleh pengajar bahasa dalam menggunakan teknologi selaras dengan kepesatan teknologi ini. Dalam pengajaran bahasa, khususnya tatabahasa, data korpus digital kerap kali dijadikan bahan pengajaran bagi membolehkan pelajar meneliti bentuk sebenar bahasa bagi mengetahui perilaku dan struktur sesuatu bahasa. Bagi Bahasa Melayu, dalam mempelajari frasa nama, penutur asing kerap kali berhadapan dengan masalah penjodoh bilangan. Hal ini disebabkan penjodoh bilangan merupakan kata yang menjelaskan bentuk kata nama yang sesuai digunakan dengan sesuatu kata nama. Disebabkan kata nama memiliki pelbagai bentuk, maka dalam bahasa Melayu terdapat lebih daripada 50 penjodoh bilangan. Bagi menjelaskan penjodoh bilangan ini, maka data korpus dapat memaparkan contoh penggunaan yang sebenar. Menerusi data korpus, baris-baris konkordans dapat memaparkan ratusan malah ribuan contoh kehadiran penjodoh bilangan dengan kata nama bagi membantu untuk meningkatkan kefahaman penutur asing terhadap bahasa Melayu.

自由発表 06
■東ジャワ海外出稼ぎ村におけるジェンダー関係の変容:「労働」と「お金」の関係を中心に
(Changing Notions of Women’s Work and Money: Rural East Java in the Era of International Migration)

南家 三津子

本発表では、東ジャワ、トゥルンアグンの海外出稼ぎ村を事例に、女性の従事する「労働」と、報酬として得られる「お金」との関係の変化が、ジェンダー関係に与える影響を考察する。当初の海外出稼ぎ労働者の大半は女性であったため、インドネシア語のよく知られた慣用句である “Suami sebagai Pencari Nafkah(一家の稼ぎ頭としての夫)”という社会通念とは明らかに矛盾する現象が生まれた。伝統的にジャワの女性は、田畑や市場での労働に従事してきたが、その労働が目立った金銭的報酬として現れることはなかった。しかし1980年代後半に始まった海外出稼ぎ労働者の送り出しは状況を一変させた。わずか2、3年の海外出稼ぎ労働であっても、村では一生をかけても難しいレンガ作りの家の建設が可能となる。海外出稼ぎ労働の女性の稼ぐ「お金」は、そんな状況でジェンダー関係のどの部分を揺るがし、村落社会がどのように変化するのかを考えたい。

自由発表 07
■カリマンタンの「無力」な祭司王に関する一考察
(A Study on a “Powerless” king in Kalimantan)

西島 薫(京都大学学際融合教育研究推進センター)

本発表の目的は、西部カリマンタンのウルアイ王(Raja Ulu Ai’)と呼ばれるダヤック人祭司王を事例として、「無力」な王権を成り立たせている要素を明らかにすることである。ウルアイ王は「世界」を支えるとされる神器を管理しているものの、政治経済的には無力な王である。本発表では、第一に、スマトラ、ジャワ、カリマンタンにおける王権の起源神話との比較から、王たちが無力化されると同時に神聖視される論理を明らかにする。本発表では,第二に、ウルアイ王の管理する神器がジャワやバリなどの王権にみられる「世界軸(axis mundi)」としての役割を果たしていること、そして、ウルアイ王権が「インド化」の影響を受けた王権の一つである可能性を指摘する。本発表では、第三に、東南アジア地域における「無力」な王に関する比較研究の展望を示す。